仕事や学校、転居などで環境が変わることの多い春は、

知らず知らずのうちにストレスをためてしまいやすくなります。

 

特に胃腸はストレスの影響を受けやすく

この時期は、食欲不振や胃もたれ、胃痛などの

胃腸症状を訴える方が少なくありません。

 

消化吸収の要である胃腸が弱っているときは

いつも以上に食生活に気を配り

胃腸への負担が少なく栄養バランスのとれた食事を

心掛ける必要があります。

 

そこで、今回は胃腸が弱った人にお勧めの

「豆腐」について詳しく書きたいと思います。

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豆腐の歴史

豆腐は中国で生まれ、日本には奈良時代に

遣唐使によって伝えられたと言われています。

 

当初は僧侶などの間で精進料理として食され

その後、貴族社会や武家社会に伝わり

庶民の食べ物として本格的に取り入れられるようになったのは

江戸時代のようです。

 

豆腐は大豆に水分を含ませ、すり潰したものを煮てこした「豆乳」に

にがりを加えて固めると出来上がります。

 

また、こした後の残りかすは「おから」となります。

 

ところで、この「豆腐」という字

大豆を腐らせているわけではないのに

「腐」という字が使われているのを

不思議に思ったことはありませんか?

 

この漢字には「ぶよぶよと柔らかいもの」

という意味もあり「柔らかい豆」ということから

「豆腐」の名前が付いたと言われています。

 

大豆の欠点を解消した豆腐

豆腐の原料である大豆は別名「畑の肉」と言われるほど

豊富なたんぱく質を含んでいます。

 

重要なエネルギー源であるタンパク質は

筋肉や臓器などの組織を作る元となるため

胃腸が弱っているときや病気の回復期などには

積極的に取り入れたい栄養素です。

 

また、タンパク質はストレスを感じたときにも

消耗されるため、ストレス緩和にも役立ちます。

 

さらに、大豆に含まれるたんぱく質は

特に栄養価が高く、体内では合成できないため

食べ物から摂取する必要がある

必須アミノ酸をバランスよく含み

最近では血圧の上昇を抑制する効果も認められています。

 

他にも大豆には次のような栄養素が含まれています

リノレーン酸・レシチン

血管に付着したコレステロールを取り除き

動脈硬化の予防が期待される。

オリゴ糖

腸内の善玉菌の栄養源となり

腸内環境を整える

ビタミンB1

炭水化物の代謝促進、疲労回復の働きがある

カルシウム

骨や歯を形成し、神経の働きを正常にする。

 

このように大豆は、栄養豊富な食べ物ですが

消化吸収が悪い繊維質を含むため

胃腸に負担がかかりやすいのが欠点です。

 

その点、繊維質がおからとして取り除かれている豆腐は

90%以上の高い吸収率を誇ります。

 

つまり豆腐は胃腸に負担をかけずに

タンパク質をはじめ、豊富な栄養素が取れる

大豆の加工食品であり

ストレスで胃腸が弱った方には

もってこいの食べ物なのです。

献立に取り入れやすい豆腐

豆腐はアレンジの幅が広く

冷奴や湯豆腐はもちろん、麻婆豆腐、揚げ出し豆腐

豆腐ハンバーグなどの様々な料理に変身します。

 

江戸時代に出版された「豆腐百珍」という料理本でも

100種類の豆腐料理が紹介されていて

昔の人たちもいろいろな方法で

豆腐を調理していたことがうかがえます。

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これは豆腐に、必要以上の主張をせず

どんな食材とも相性が良いという特徴があるためです。

 

豆腐は調理も簡単で

一年を通しても価格も安定しているため

毎日の献立にぜひ活用したい食べ物です。

 

胃腸の不調を感じやすいこの時期

消化吸収、栄養バランスの良い豆腐をうまく活用して

胃腸を休ませてあげましょう。