1年の中で最も紫外線が強くなる7~8月は

シミやシワなど肌のトラブルを

気にする人が多くなります。

 

そして、夏が終わると

今度は疲れやすい、身体がだるいといった

夏の疲れを訴える人が増えてきます。

 

この「シミ・シワ」「疲労」は

実はその発生メカニズムにおいて

ある共通する物質が関係して起こっていると

考えられています。

 

それは病気や老化を引き起こす原因ともいわれている

「活性酸素」です。

 

そこで、今回は身体に様々な影響をもたらす

「活性酸素」について見ていきたいと思います。

 

活性酸素とは

活性酸素とは、他の物質を酸化させる力が非常に強酸素の事で

スーパーオキシドや過酸化水素などの種類があります。

私達の体の中でも、呼吸によって取り込まれた酸素のうち

数%程度が体内に残って、活性酸素に変化すると考えられています。

 

この活性酸素は、様々な病気を引き起こす

「諸悪の根源」というイメージが強いのですが

そもそも本来は身体にとって必要な物質なのです。

例えば、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの

外敵を駆除したり、ガン細胞を攻撃するなど

活性酸素は私たちの細胞を保護する役割を担っています。

 

しかし、体内(あるいは皮膚)で

その量が必要以上に増えてしまうと、過剰に生じた活性酸素が

かえって、正常な細胞にまで傷害を与えてしまい

病気や老化の原因となってしまうわけです。

 

活性酸素による身体の影響

肌の老化(シミ・シワ)

私達の肌は紫外線を浴びると

まず表皮で活性酸素が発生し、

これがメラノサイトという細胞を刺激して

メラニンを作らせ有害な紫外線から

皮膚を守ろうとします。

 

しかし、紫外線を大量に浴びると

たくさん生じた活性酸素がメラニン色素を作りすぎ

これがシミになってしまうのです。

 

また、真皮に紫外線が到達すると

そこで発生した活性酸素が

真皮を構成するコラーゲンを変性させるため

規則的な皮膚構造が崩れてシワができてしまいます。

 

疲労

昔から、疲労は筋肉に乳酸が溜まって

起こると考えられていましたが、

これには科学的な根拠はなく

疲労を起こす真犯人は実は活性酸素であるという事が

判ってきています。

 

運動や仕事などのオーバーワークによって

脳内の自律神経中枢で

大量の酸素が消費されると

そのときに活性酸素も大量に発生します。

この活性酸素によって

自律神経中枢の細胞が傷つけられると

疲労因子というたんぱく質が作られ

これが脳に「疲れた」というシグナルを送るとのこと。

 

その他

活性酸素はそのほかにも

動脈硬化、心筋梗塞、癌、アルツハイマー病など

数多くの疾患をもたらす原因の一つと考えられています。

 

活性酸素が増える要因と対策

このような弊害を防ぐために

私たちの身体はもともと活性酸素を除去する

抗酸化酵素を持っています。

ただ、この抗酸化酵素の働き以上に

活性酸素が増えてしまうケースもありますので

普段の生活の中では、活性酸素が増える次の事に

注意する必要があります。

 

紫外線

前述のとおり、紫外線による

活性酸素の発生を防ぐためには

特に夏場は帽子を着用したり

日焼け止めをこまめに塗っておくなどの対策が必要です。

 

ストレス

ストレスを受けたときに分泌される

副腎皮質ホルモンと一緒に、活性酸素が作られてしまうため

できるだけストレスを避ける工夫が必要です。

 

喫煙・過度の飲酒

タバコに含まれる有害物質が体内に入ったとき

またアルコールを分解するときにも

活性酸素が発生します。

百害あって一利なしのタバコは減らし

お酒も飲みすぎないようしましょう。

 

食生活の乱れ

食品の中には

活性酸素を除去する働きを持つ

さまざまな抗酸化物質が存在します。

例えば、ニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれる

「β-カロテン」

レモン、オレンジなどの柑橘類に多く含まれる

「ビタミンC」

大豆、アーモンドなどに多く含まれる

「ビタミンE」など

これらは「抗酸化ビタミン」とも呼ばれ

発生した活性酸素と素早く反応し

正常な細胞が傷つく前に酸化を防いでくれます

 

食生活が乱れて、これらの栄養素が不足しないよう

バランスの良い食事を心がけておくことも大切です。