ジョッキを構成している生薬

柴胡(サイコ)

肝機能不良から起こる機能を調整する

肝・胆・心包・三焦の相火をふるいおこさせるという。

肝・胆・心臓および心臓ホルモンの分泌、

副腎の働きが一時的に悪化し、バランスを崩していたり

働きを失っているとき、柴胡はその働きを十分に出せるようにする。

※力のないものに力を与えるのではなく、力が元来あるものに力を正しく発揮させるように働く

 

胸脇の苦満を楽にする

肋骨弓下を他人に押さえられるとくるしいとか

押さえる他人が抵抗を感じるとか

胸部に多少なりともつかえるとか苦しいとかの

感じがある状態の胸脇苦満を楽にする。

 

山梔子(サンシシ)

黄疸で発黄するのによい

胆肝の苦情で血液中にビリルビンが含有されると

皮膚を黄変させることになる。

ところが山梔子を服用すると

血液中のビリルビンが減少すると言われ

皮膚の黄変が防げる。

また、山梔子の働きはビリルビンの問題だけでなく

胆汁の固形成分を不変にしながら分泌量を変化させる力が

あるとも言われている。

 

心煩(息苦しさ)を治す

肺・心臓・肝臓・胃が弱くて胸が息苦しいのではなく

元来強いが、熱・炎症などの負担がかかって

胸苦しくなったものに山梔子が効く。

 

茵蔯蒿(インチンコウ)

胆汁分泌促進の力あり

花穂か果実に6・7ジメトキシクマリン、すなわち

エスクレチン6・7ジメチルエーテルという

苦味のある成分を含んでいるが、

この成分が胆汁の分泌を盛んにする。

消炎・利尿・発黄抑制力あり

消炎、利尿の働きとともに発黄(黄疸)時に使用される。

 

決明子(ケツメイシ)

ホルモン分泌を盛んにする

「腎精を増す」と古書にあり

決明子はホルモン分泌を盛んにして

精力旺盛な身体にする強壮剤という事である。

 

沢瀉(タクシャ)

湿熱を去る働きがある

沢瀉の軽い刺激作用で胃と腎を刺激させ

活発に動かして不良の水分を排泄させて

湿熱の苦情を去る。

湿熱を取り去り、その結果、水を作った弱い胃や腎を盛んにし

自然的に本能による利尿作用を起こさせる。

 

猪苓(チョレイ)

利水の働きをなす

水分代謝障害があるときの体内に停留する水を排泄するので

小便を無理に出させるものではない。

発汗の方法と利尿の方法から排水し

排水すべき水として浮腫の水分、下痢の水分があげられる。

 

解熱の働きがある

排尿器の疾患からの熱病に対しての

解熱の効果がある。

 

白朮(ビャクジュツ)

健胃・整腸の働きがある

弱い体質の病人で胃症状の激しくないものに使用する。

利水剤として使用する

消化関係のところの不良の水分を排除する。

 

茯苓(ブクリョウ)

強心利水剤である

茯苓の働きは、実は利尿剤ではなく心臓に働くもので

心臓が悪くて心臓からの苦情を出しているとき

茯苓を服用すれば楽になる。

このようにあくまでも心臓に働くのが第一の働きで

二次的現象として利尿が生じる。

胃内の水分を排出する

消化不良の胃アトニーには、よく胃部(心下)に水分があると

胃内停水を認められるようになってみたり

心下で動悸をうつようになる。

こんなとき、茯苓を服用すると

胃アトニーからの水分は

胃が働きだして、消化されて取り去られる。

 

桂皮(ケイヒ)

血管を刺激して血行を良くする

血管を拡大させる働きがあるのか、とにかく血行を良くする。

末梢神経を刺激する

末梢神経、特に自律神経に作用するようである

桂皮は自律神経を整えるので

桂皮と併用している薬物が

それぞれの働きを充分に発揮しやすくなる。

芳香性健胃薬である

胃壁を刺激して胃酸の分泌を盛んにする力がるものである。

 

 

以上、9つの生薬からなるジョッキは

肝臓と腎臓の両方の臓器を手助けするような働きを持ち

肝臓の働きをより効果的に改善する漢方薬となっております。