動物胆(獣胆)について

私たちの先祖である大昔の人々は

自然界に存在する、木の実・魚・獣(動物)を

狩りすることによって生活を営んでいました。

その生活の中で病気が最も恐ろしいものの1つでした。

 

そこで、神を創り信仰したり

自然界の中より草・根・木・皮などのうち

薬用となるものを自ら求め、それを利用して

恐ろしい病気を治そうとしていました。

 

その頃、狩りした獣の「胆のう」も大切な薬物として

重宝されたものの1つでした。

 

そして、この動物の胆のう内容物(乾燥品)は動物胆(獣胆)といい

「旧約聖書」や中国では「唐本草」などにも

薬用とされていたことが記されています。

 

大昔の人々が薬用として、そして現在にまで引き継がれている動物胆(獣胆)

それは現在の私達にも活用できると考えられる所が多いようです。

 

熊胆(ユウタン)に代わる牛胆(ギュウタン)

動物胆(獣胆)には熊胆をはじめ、牛胆・豚胆・猪胆・鶏胆・魚胆・蛇胆などがあり

薬用として用いられていたことが、中国の古書に見られます。

 

これらの動物胆(獣胆)の中で一番有名なものが熊胆(ユウタン)です。

 

熊胆はクマ科のヒグマ・エゾヒグマなどの胆汁を

乾燥したもので、消炎・利胆・解熱・鎮痛などの効果がるとして

苦味健胃・整腸・あるいは鎮痙薬として配合剤に

または利胆薬として過去一般的に使用されていました。

 

しかし近年、熊の数も減少し、自然動物愛護の立場から

クマの狩りは難しくなり、

そのため、熊胆の医薬品としての使用は高価なものとなり

今までのように使用できなくなってきました。

 

そこで、熊胆が思うように入手できなくなった昨今

これら動物胆の中で熊胆に似ていて、しかも私たち人間に必要なものはどれか

熊胆に代わるべき動物胆はないかと探すことになったのです。

 

その結果、各種動物胆の成分分析などを行うことにより

私達が求めている動物胆は「牛胆」であることが分かったのです。

 

胆汁中の主成分は「胆汁酸」

胆汁酸はコレステロールを原料として

肝臓で作られています。

 

コレステロールはご存知の通り

動脈硬化などの原因物質となるのですが

胆汁酸はコレステロールから作られているものです。

 

一見、私たちの身体には邪魔者と思われているコレステロールも

私達に必要な胆汁酸生成になくてはならない物質であるということは

たいへん面白いことです。

 

その胆汁酸の中でもウルソデオキシコール酸は

熊胆に特有の物質でもあるのですが

そのウルソデオキシコール酸と類似の構造を持つものに

ケノデオキシコール酸があります。

このケノデオキシコール酸はもとより、

多くのコール酸類が牛胆中に含まれ、私たちの身体に

これらがうまく作用します。

 

胆汁分泌の仕組と働き

仕組

胆汁は肝臓でたえず生成され

1日に500~1200mlも分泌されます。

そして総胆管から胆のう管を通り

胆のうに一時貯えられます。

 

ここで胆汁は1/6~1/10にまで濃縮され

食物が胃から十二指腸に送られてくると

ホルモンの働きにより胆のうから十二指腸へ分泌されます。

 

胆汁は97~98%は水で残りの2~3%は電解質・タンパク質そして胆汁酸などから構成されています。

 

働き

十二指腸に分泌された胆汁そのものには

食物を消化する働きはありません。

しかし、膵液・腸液の酵素の働きを促進させ

脂肪が消化され腸で吸収される際に間接的な役割を果たしています。

 

このような胆汁の主な働きは

その中に含まれている胆汁酸によるものと考えられています。

そこで胆汁酸の働きをまとめてみると

①脂肪の消化・吸収促進

胆汁酸には強力な界面活性作用があり、

脂肪などを乳化して膵液が働きやすくします。

このような働きで脂肪の消化・吸収を促進させています。

②胆汁生成を刺激

胆汁酸は腸管から吸収され再び肝臓に戻り

胆汁生成を調節しています。

③瀉下作用(多量)

軽度の下剤として使用します。

④腸管内腐敗の防止

整腸殺菌の作用があります。

⑤排泄作用

胆汁色素・ホルモン・コレステロール・薬物・毒物などを排泄します。

また、胆石の生成を防ぐ働きにも関与しています。

 

牛胆からオルスビーができます

動物胆は動物の内臓であるため生臭い悪臭があり

そのままでは、とても服用できません。

そこで除臭加工して服用しやすくしたのがオルスビーです。

 

天然品と合成品

人類は新しいものを発見すると

すぐに自分たちの手で合成することを試みます。

熊胆中の成分であるウルソデオキシコール酸なども

すでに合成され、その純粋な物質を手に入れることは可能です。

 

しかし、なぜ「オルスビー」は天然のままの牛胆を使用しているのか

それには理由があります。

 

合成品は純粋な物質であるが故に、

作用も強く無毒化するべき手立てをまだ簡単に施すことができないのです。

そして、例えば血液に対して好ましくない作用をしてしまいます。

 

しかし、私たちの身体の中では、また動物の体内では

それを無毒化するための処置が抱合体という型で施されているのです。

つまり、無毒化された状態にこの天然の胆汁酸はなっているのです。

 

この天然のままで合理的に作用する牛胆をうまく使うことこそ

必要なことと考えているわけです。

 

オルスビー中の3生薬について

オルスビー錠には牛胆のほかに甘草・桂皮・生姜の

3薬物も健胃作用を助けるために加えています。

甘草(カンゾウ)

甘草は甘いので「あまくさ」などと言われるほか

国老・主人という名で呼ばれることがあります。

国には家老、一家には主人がいて治まるように

漢方薬の処方によく入っていて、処方の働きを発揮させるとの意味で

そう呼ばれるという事です。

効能

甘草に解毒力およびアレルギー反応阻止力があるため

様々な処方に含有され、薬物アレルギーの阻止にも

一役かっていると思われます。

また、抗菌作用も強く、現代人には必要な薬物です。

 

桂皮(ケイヒ)

ケイ樹の幹皮です。

効能

血管を刺激して血行を良くし、末梢神経とくに、自律神経を整えます

また、副腎皮質ホルモンの分泌を促し、生理的な体液を生じ

生きようとする力うえつけ、内臓の働きを盛んにします。

さらに健胃作用を促すようにも作用します。

生姜(ショウキョウ)

生姜は「しょうが」の地下茎を使用します。

そしてこの生姜は八百屋で売っているもの

「ひね」すなわち親生姜を用いるのがよく

若い新生生姜は味・香りの点で劣ります。

効能

生姜の辛味成分の刺激によって

胃・肺の気持ちを良くします。

そしてさらに自律神経の働きが盛んになるように作用するのです。

7-01

オルスビー錠 160錠 2000円+税

1回2錠 1日3回 (約26日分)