春菊とは
春菊は地中海沿岸が原産で
春になると黄色い花を咲かせ
葉の形が菊の葉に似ていることから
春菊の名がつけられたとされています。
日本に入ってきたのは室町時代と言われ
江戸時代から栽培はされていたようですが
今のようにお鍋の具材としてもお馴染みの食材となったのは
30年ほど前からと、比較的最近になって
広まった野菜です。
β-カロテンが粘膜を守るから
この春菊には「β-カロテン」が豊富!
その量はほうれん草以上と言われています。
この「βカロテン」は、身体の細胞の老化を防ぐ
抗酸化作用を持っており
体内でビタミンAに変わって
鼻やのどの粘膜、皮膚などを保護し
抵抗力をつけていく働きがあります。
すなわち「β-カロテン」は敏感になってしまった
鼻の粘膜を守るという面から
花粉症対策として役立つというわけです。
また、鼻やのどの粘膜を守ることは
粘膜に風邪ウイルスを付着しにくくすることになりますので
この寒い時期にかかりやすい風邪の予防にも
良い効果を発揮してくれます。
β-カロテンは、油と一緒にとることによって
吸収率がアップしますので
調理をする際には、油で炒めたり
お肉と一緒に食べたりすると
効率よく摂ることができるでしょう。
ビタミンKやカルシウム、鉄も豊富
ほかにも、春菊にはビタミンKやカルシウムが豊富に含まれており
ビタミンKはカルシウムを骨に取り込むのを助ける働きがありますので
骨粗鬆症の予防にもなりますし
鉄分も多くて貧血にも良い効果が期待できます
特有の芳香成分も‼
春菊には特有の香りを有しますが
これはα-ピネン、ペリルアルデヒドといった成分によるものです。
これらの芳香成分は自律神経に作用して
食欲増進や胃もたれの解消、消化の促進など
胃腸の働きを改善していくという働きがあります。
漢方では陰陽五行説という考え方があって
その中で「鼻」と「胃」は助け合う関係にあることから
「鼻」の病を治すためには「胃」の調子を整えることも
ポイントになると考えられています。
つまり、春菊の香り高い成分は
陰陽五行説を踏まえると
胃の調子を良くするという面から
花粉症対策の役割も果たしてくれると考えることもできます。
春菊は1年中出回っていますが
旬は11月~3月頃で
今はまさにおいしく食べることができる時期です。
茎は細くて短めのほうがやわらかく
葉の色は濃くみずみずしくて茎の根元のほうから
生えているものが新鮮な証拠です。
是非、春菊を選ぶ時の参考にしてみてください。
これから本格化する花粉シーズン…
今が旬の春菊の力を借りながら
つら~い鼻炎症状に悩まされるこの時期を
うまく乗り切っていきましょう!