冬から春の養生法

1月20日は二十四節気のひとつ「大寒」です。

1年のうちで最も気温が下がるころと言われています。

大寒から約2週間程度で「立春」を迎え、暦の上では春が始まります♪

漢方では冬は「腎」の季節。春は「肝」の季節とされていて、立春ごろまでは「腎」を養い、そのあとは「肝」を意識した養生に切り替えると良いと言われています

「腎」は十分に養えてますか?

冬はまだ少し続きますが

・足腰が弱った

・なんとなく老けたかもしれない

・聴力が落ちた気がする

・なかなか冷えが取れない

と感じている方は、「腎」を十分に養えていない可能性大です!

今からでも身体を冷やさないようにしつつ、休息、睡眠をたっぷりと取り

「腎」をこれ以上弱らせないようにしましょうね。

食事もできるだけ温かいものを摂るようにしてください

「腎」に負担をかけ続けるとエネルギーを蓄えることができず、疲れやだるさがなかなか抜けきれなかったり、気力がわかないといった状態を招いてしまいます。そのまま春を迎えてしまうと、本来発散するはずのエネルギーがないまま活動の季節を迎えることになります。そこに環境の変化などでストレスが加わってしまうと、ますます気力がわかなくなり、精神的な不調をきたすことになってしまいます。

まだ遅くありませんので、今のうちから「腎」を養っておきましょうね

「腎」から「肝」へシフトチェンジ

まもなく訪れる春は「肝」の季節。

「肝」は春になると一斉に芽を吹き

のびのびと成長する木のような環境を好むため、ストレスを感じると、てきめん働きが低下します。

「肝」には血を貯蔵するだけでなく、気血を全身に巡らせる働きもあります。

「肝」の働きが低下することで気血の巡りが悪くなり、様々な不調の原因となります。

本格的に春を迎える前に少しずつ「腎」から「肝」へ養生をシフトチェンジしていきましょう

冬から春にかけての養生

・引き続き、身体は冷やさない

・足腰を弱らせないように軽い運動やストレッチの習慣を!

・疲れを感じたら、しっかり休息時間をとる

・「腎」の働きを助ける食材に加えて、「肝」の働きを助ける食材を摂る

冬から春の食養生

まだまだ気温の低い日が続くので、引き続き身体を温める食材を中心に摂りましょう。

2月になると少しずつ春野菜が出はじめます。

旬の物には栄養もたっぷり含まれているので、「初物」として美味しくいただきましょうね(*^-^*)

引き続きとりたい「腎」を養う食材

黒豆、黒ゴマ、くるみ、栗、黒米、ブロッコリー、ブルーベリー、イカ、ホタテ、あじ、豚肉、鴨肉など

「肝」を養う食材

菜の花、キャベツ、セロリ、しいたけ、みつば、しそ、ミント、パセリ、ピーマン、春菊、イチゴ、ライチ、あさり、ほたて、ウコン(ターメリック)、ローズティー、ジャスミンティー、菊花、ヨモギなど

「肝」のためにとりたい五味が「酸」の食材

梅干し、レモン、グレープフルーツ、ゆず、トマト、キウイ、アボガド、黒酢、チーズ、ヨーグルトなど

 

日本は四季の移り変わりが特徴的な風土です。

だからこそ、「日本食」という独自の文化が花開きました。

季節の変わり目に体調を崩しやすい方や特定の季節に体調を崩しやすい方は「食」の力にも頼ってみると良いですよ

そして、その延長線上にあるのが「漢方薬」ですからね(*^-^*)

 

「薬食同源」です

 

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