「布団に入ってもなかなか温まらない」
「お風呂に入ってもすぐに手足が冷たくなってしまう」など
冬は寒さで冷えに悩まされやすくなる時期です。
特に女性は筋肉量や女性ホルモンの関係などから
男性よりも冷え性になりやすい傾向にあります。
冷え性の原因とは
冷え性になる主な原因は大きく3つあります。
体内で作る熱の量が少ない
熱は食べ物から得たエネルギー源を燃やすことによって作られます。
そのため、食事量の不足や胃弱によってエネルギー源の供給が少なかったり
エネルギー源を燃やす筋肉の量が少なかったりすると冷えの原因になります。
作られた熱を身体中にうまく運べない
体内で作られた熱は血液とともに巡っていきます。
しかし、動脈硬化などで血管の中が細くなっていたり
また、血流が悪くなっていたりすると血液だけでなく熱も
上手く運べなくなってしまいます。
自律神経が乱れている
本来、人の身体は寒さを感じ取ると熱を逃さないようにしたり、
熱を生み出したりしています。
しかし、自律神経が乱れるとこの調節がうまくいかなくなってしまい
身体を温めてもなかなか温かくならなかったり、
身体が冷えているわけでもないのに冷えを感じたりしすることがあります。
現代人の生活と冷え
私達の生活の中には冷えになる原因を作り出してしまう環境や習慣が多く存在します。
例えば、夏でもエアコンなどによって涼しい環境に身を置くことができ
いつでもキンキンに冷えた冷たいものを食べたり飲んだりすることが可能です。
また、冬でも身体の冷やす性質のある夏野菜を簡単に手に入れることができ
食卓にも並べられます。
また、女性の場合は過度な食事制限を行うダイエットにより
体内で熱を作るためのエネルギー源の不足が起きたり
ファッション重視で短い丈のものを着て身体を冷やしたり
身体を締め付ける服で血液循環を悪くしてしまったりすることも冷え性になる要因の一つです。
さらに、女性に比べて冷え性の少ない男性であっても
仕事によるストレスや加齢による筋肉量の低下などによって
冷え性になることがあります。
特に最近の若者は少食で運動を嫌う人が増えてきているため
冷え性を起こしやすい傾向にあります。
冷え性の対処法
冷え性は先の現代人の生活を踏まえ、
普段の生活習慣を変えることで対策をとることができます。
食事をきちんと摂る
熱を作るにはまずエネルギー源を取り入れなければなりません。
そのためには、食事は3食バランスよく摂ることが基本です。
冬が旬の食べ物や、寒冷地原産の食べ物は身体を温めるものが多いため
これらの食べ物を積極的にとるようにしましょう。
湯船につかる
シャワーだけで済ませず、湯船につかるようにしましょう。
お湯の温度は気持ちい温度で大丈夫です。
浸かる時間も気持ちの良い時間浸かってください。
また、寝る前に足が冷えて寝つきが悪く案るような方は
バケツやたらいにお湯を張って足湯を行うとよく、
その際には少し熱めのお湯を入れるのがポイントです。
身体を温める
首や足首は動脈の表面に近いため、
ここを温めると効率よく身体を温めることができます。
また、消化吸収を行う胃腸の周りを温めるのもよく、
その際にカイロを使うのもおすすめです。
漢方対策
原因によって効果が出る漢方薬は変わります。
熱を作るができていないのか、熱をうまく運べないのか
自律神経が乱れているのかで使用する漢方薬は変わってきます。
よく相談してから試してみるようにするとよいでしょう