十全大補湯

構成生薬

黄耆・人参・白朮・茯苓・炙甘草・熟地黄・白芍・当帰・川芎・桂皮の

10個の生薬から構成される漢方薬です

 

細かく見ていくと

人参・白朮・茯苓・炙甘草

この4つの生薬で

気虚の基本方剤である「四君子湯」となります。

熟地黄・白芍・当帰・川芎

この4つの生薬で

血虚の基本方剤である「四物湯」となります。

 

つまり十全大補湯の構成は

「四君子湯」+「四物湯」+黄耆+桂皮

という構成となっている漢方薬です。

 

では…

黄耆

黄耆は「気を補う」生薬の一つです。

桂皮

桂皮は温める目的でも配合していますが

血行を促進して、当帰・川芎の活血の効能を助け

さらに消化吸収を強める効果を狙って配合されています。

 

つまり、十全大補湯は

「気虚」も「血虚」もみられる

「気血両虚」に用いられる漢方薬です。

 

これを「気血双補剤」と呼びます。

095-845-7356