漢方というのは、全て「病理(体質)」と「生理」の世界なので
何を治すかというと、
「病気」でも「病名」でもなく「病理(体質)」を治すという事なんです。
「病理(体質)」を治さないと「症状」も治りません。
だから極論を言うと、「病名」はどうでもいいんです。
(あくまでも極論ですね…)
この「病理(体質)」を治すというのが漢方最大の特徴であり
最高に難しく面白いところ!
漢方という分野を学べば学ぶほど奥深く難解な部分でもあるわけです。
私も42歳にしてまた、この壁にぶつかっています(;^ω^)
もう何度目でしょうか…?
病理に対する生理機能、つまり「五行の生理」、「気血津液の生理」を知ったうえで
病理(体質)を判断しなければなりません。
生理を知らないと「病理(体質)」はわからないのです。
正常な状態が分からないと、病理はわかりません。
目利きの人が本物を見ているからこそ偽物が分かるのと同じで
生理機能という人間の一番良い状態の機能を知らなければ
悪くなった時が分からないのです。