最近話題になりつつある「赤外線障害」は
赤外線が原因で、目や皮膚に障害を負ったり
熱中症を引き起こしたりするものです。
赤外線は目に見える光よりも長い波長の光で
750nmから1mmの波長を有する電磁波の事です。
赤外線は直射日光にも含まれていて
太陽を直視すると目に障害を負ったり
直射日光下にいると熱中症になったりします。
赤外線障害の症状
赤外線障害では、目や皮膚に様々な症状を発症します。
また、熱中症のように全身症状があらわれる場合もあります。
目の障害の場合は、赤外線の波長により異なり
近赤外線の場合は、目の水晶体が白く濁ってしまい
白内障になることがあります。
さらには、角膜炎や結膜炎の原因になってしまうことがあるので
注意が必要です。
遠赤外線の場合は、網膜が焼き付いてしまう網膜火傷や
虹彩萎縮、黄斑変性を起こす可能性があります。
皮膚の障害の場合は、
近赤外線では、表皮の基底膜細胞や真皮の毛細血管や
皮膚細胞がダメージを受けることによって
皮膚の肥厚、乾燥などを引き起こします。
遠赤外線では、過度の日焼けの熱火傷の状態になります。
熱中症になった場合
大量に汗をかき、熱けいれんなどを起こす危険性があります。
赤外線障害の原因
赤外線障害の原因は赤外線自身が発熱体であることによります。
よって、目の場合は水晶体を焦がすことにより剥脱を起こし白内障に至ります。
また、長時間直射日光を見ることにより
網膜自身が焦げてしまうことで、網膜火傷を引き起こします。
特に皮膚への障害は熱源が皮膚に浸透することにより
障害を起こすことが原因で皮膚を焦がしたり、毛細血管を焦がしたり
皮膚細胞を焦がしたりしてしまいます。
特に、赤外線は波長が長いため
皮膚の奥まで浸透しやすいのが障害を起こしやすい原因の一つとなっています。
熱中症においても、赤外線が発する熱が体内に蓄積して
新陳代謝が崩れることのより、大量の発汗や、熱けいれんなどの症状を引き起こします。
赤外線障害の予防法
赤外線障害に対する予防策は、赤外線を見ないようにしたり
直射日光に当たらないようにすることです。
目の障害に関しては、サングラスの装着なども有効です。
サングラスはレンズの濃いものを選ぶよりも
UVカットの機能が充実しているものを使用するのがポイントです。
また、長時間連続して直射日光に当たらないことを
心掛ける必要があります。
直射日光下にいる場合は、長そで長ズボンなど
皮膚を露出させない服装でいると
皮膚障害を防ぐ効果を得ることができます。
赤外線障害は一種のやけどなので
海水浴時などは身体を冷やすことも有効です。