花粉症にはイマイチ…?
鼻炎の漢方薬と言えば
「小青龍湯」が有名ですね。
いろんなメーカーから鼻炎漢方薬として発売されています。
でも、花粉症の方なんかは
飲んでみたけど、イマイチだったな~(~_~;)
って方も多いのではないでしょうか?
小青竜湯とは…?
では、この「小青龍湯」はどのようなお薬でしょうか?
麻黄・五味子・半夏・細辛・乾姜・桂皮・芍薬・甘草
以上の8種類の生薬から構成されます。
薬効それぞれを分類すると
『咳を止める』五味子・半夏・細辛
『喘息や呼吸困難を改善する』麻黄・五味子
『寒さの邪気を追い出す』麻黄・細辛・乾姜・桂皮
『痰を除く』半夏
『粘膜の浮腫みを軽減する』麻黄・半夏・細辛
などがメインの薬効になります。
こうして見てみると
からだを温めて、寒さを追い出しながら
咳や鼻水を改善していく組み合わせになっていますね(^_-)-☆
つまり
小青龍湯は寒冷刺激による薄い鼻水や痰、咳・呼吸困難に
効果を発揮してくれるお薬なんです。
だから
寒冷刺激以外のアレルギー性の鼻炎には
なかなか効果を発揮してくれないんですね。
小青龍湯の一番の出番は
あれ?風邪かな?鼻水が出だしたな…
というときに素早く飲むと悪化することなく早く風邪を治してくれます。
咳が出だしたら…
また、症状が悪化して咳が激しくなってしまったら
麻杏甘石湯や桔梗石膏などを症状に合わせて併用していきます。
鼻が詰まりだしたら…
また、鼻が詰まりだしたら
葛根湯加辛夷川芎+桔梗石膏などに変えていきます。
安全性を高める「芍薬」と「甘草」
さて、上の薬効で出てこなかった「芍薬」と「甘草」ですが
この2つの生薬は
麻黄・細辛・桂皮による汗のかきすぎの抑制と汗を止める目的で加えられていて
他薬の効きすぎを抑制します。
この配合があるために、長期間使用しても安全な薬になるんです(^^♪