「クロレラ」とは、どんな生き物なのか
数多くの種や株がある中で
特に優れた「チクゴ株」とは・・・
そもそもクロレラとは?
クロレラの大きさは、直径3~8マイクロメートルと
非常に微小な生き物です。
その小ささのため、発見されたのは1890年。
発見者はオランダの科学者マルティヌス・W・バイエリンクです。
彼は、この緑色の美しい生き物を、ギリシャ語で「緑の」(chloros)
ラテン語で「小さな」(ella)という言葉を合わせて
クロレラ(chlorella)と名付けました。
クロレラは球状や楕円球状をした単細胞の緑藻です。
1つの細胞に1つの核と、細胞の3分の1を占める程の
大きな葉緑体を持っています。
そのため、光合成の研究によく用いられます。
クロレラは私たちの身の周りの小川や水たまりなど、
水のある場所にはほとんど生息しています。
最適な環境下で、光合成により成長させると、その多くは
約20~24時間で4つの細胞へと分裂しこれを繰り返します。
クロレラは、緑色植物の原点
クロレラが、この地球上に誕生したのは、今から約20億年前
と言われています。
今日、生息する地球上の植物は、その多くが葉緑素のクロロフィルa
とクロロフィルb を持っており、クロレラもその両方を持っています。
つまりクロレラは、この地球の植物の原点ともいえる生き物です。
よく混同されるスピルリナは、クロロフィルa しか持たず、バクテリア
にも分類されます。
クロレラの種類
クロレラと一口に言っても、その種類はたくさんあります。
私達が食べるお米に、日本米・イタリア米・タイ米と形状がいろいろ違い
日本米にも、ササニシキ・コシヒカリ・ヒノヒカリとたくさんの品種があるように、
クロレラにも約20種があり、その種に無数の株ががあります。
私たち地球上に暮らす人間一人ひとりに、それぞれ個性があるように。
チクゴ株(CK–5株)とは・・・
クロレラ工業が認めた誇り高き株
チクゴ株は、細胞形態と生理的特徴を指標にして分類すると、
クロレラ属ブルガリス種に含まれていました。
そんな中、近年の分子生物学の進歩により、遺伝子レベルでの分類が
盛んに行なわれるようになってきました。
この流れを受けて、かねてよりチクゴ株は普通のクロレラとは別格であると
考えていたクロレラ工業は、2005年、東京大学分子細胞生物学研究所の
横田明准教授に依頼し、チクゴ株の遺伝子(18SrDNA)の研究に着手しました。
その結果、チクゴ株は他のクロレラ属とは違ったところの種として
位置づけられることが判明しました。
その種とは、近年新種として登録されたバイエリンク種です。
そう、クロレラを世界で初めて製品化したメーカーが、
自信を持って育てていたチクゴ株は、
クロレラを世界で初めて発見したバイエリンク氏にちなんだ
種名を冠することになったのです。
クロレラ科クロレラ属ブルガリス種CK-5株
(形態学的分類)
クロレラ科パラクロレラ属バイエリンク種CK-5株
(遺伝子学的分類)