構成生薬
黄耆・人参・白朮・茯苓・炙甘草・熟地黄・白芍・当帰・川芎・桂皮の
10個の生薬から構成される漢方薬です
細かく見ていくと
人参・白朮・茯苓・炙甘草
この4つの生薬で
気虚の基本方剤である「四君子湯」となります。
熟地黄・白芍・当帰・川芎
この4つの生薬で
血虚の基本方剤である「四物湯」となります。
つまり十全大補湯の構成は
「四君子湯」+「四物湯」+黄耆+桂皮
という構成となっている漢方薬です。
では…
黄耆
黄耆は「気を補う」生薬の一つです。
桂皮
桂皮は温める目的でも配合していますが
血行を促進して、当帰・川芎の活血の効能を助け
さらに消化吸収を強める効果を狙って配合されています。
つまり、十全大補湯は
「気虚」も「血虚」もみられる
「気血両虚」に用いられる漢方薬です。
これを「気血双補剤」と呼びます。