緊張型頭痛とは
緊張型頭痛とは、頭から背中にかけての筋肉(側頭筋、広頸筋、僧帽筋)の緊張(こりや張り)
によって、痛みを感じる神経が刺激れて起こる頭痛の事です。
緊張型頭痛の症状は頭全体が痛み
しめつけ感や頭重感などの鈍い痛みが続くのが特徴で
片頭痛の症状と比較すると違いああります。
痛む場所
緊張型頭痛…頭全体
片頭痛…頭の片側
痛みの特徴
緊張型頭痛…締め付け感、頭重感
片頭痛…ズキンズキンと痛む
痛みの程度
緊張型頭痛…鈍い痛み
片頭痛…強い痛み
随伴症状
緊張型頭痛…なし
片頭痛…吐き気
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛は、長時間同じ姿勢を続けることによる身体的ストレス、
不安やうつなどの精神的なストレスが関係して起こります。
長時間の悪い姿勢
緊張型頭痛の原因として特によくないのは、うつむく姿勢です。
パソコン作業やスマートフォンの使い過ぎなどで、
長時間猫背になったり、うつむく姿勢が続くと
頭から肩にかけての筋肉が異常に緊張して
夕方や仕事終わり頃に頭痛が起こります。
精神的ストレス
不安感やうつなどの精神的ストレスが加わると
脳の中枢神経が痛みに対して過敏になり
痛みを感じやすくなって緊張型頭痛が長引きます。
その他
また、枕が高すぎたり、逆に低すぎたりすると
一晩中悪い姿勢が続き、首の神経が圧迫されて
肩首のコリや張りの原因となります。
さらに運動不足で筋力が低下していても
首や肩に負荷がかかりやすく、緊張型頭痛が起こりやすくなります。
緊張型頭痛の治療
緊張型頭痛の原因の多くは、
このような日頃の生活習慣が関係していることが多いため
治療の基本としては、生活習慣を見直し
心身をリラックスさせるという事が大切です。
ただ、どうしても頭痛が強いときや
生活習慣を改善してもなかなか良くならない場合には
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)などを使って頭痛を和らげます。
他にも筋肉の緊張が強い場合などには筋弛緩薬
ストレスが強い場合には抗不安薬や抗うつ薬が使われることもあります。
漢方対策
漢方では、気・血・水の乱れ、胃腸機能の乱れなどが
頭痛に関係していると考えられており、その人の体質症状に合わせ、
清上蠲痛湯、葛根湯、大柴胡湯、抑肝散、釣籐散、呉茱萸湯、当帰芍薬散、半夏白朮天麻湯
エッキ錠、パナパールカプセル、サイロヤング錠など
様々な処方が使われます。