中医学から見た「脾」
「脾」の主な働きは胃・小腸をとおし、飲食物を吸収させ、水穀の精微を作りだすことです。 また、血を脈外に漏らさないようにする働きもあります。 さらに、味覚をはじめとする口の生理機能を維持します。 脾は運化を主…
中医学から見た「肺」
肺の主な働きは、呼吸、宗気の生成、全身の気の調節などです。 また、鼻・皮膚の生理機能を維持します。 肺は呼吸を主る 肺は呼吸を行う 肺は大気中から身体に必要な気(清気)を吸い込み、不要となった気(濁気)を吐き出します。 …
中医学から見た「腎」
「腎」は排尿に関わるだけでなく、生殖、成長、発育を促す働きがあります。 また、水液の代謝や呼吸にも「腎」が関与していると考えます。 腎は精を蔵し、発育、生殖を主る 腎は成長、発育、性欲、生殖と深く関わる 精とは生命の根源…
中医学から見た「心」
「心」の主な働きは血の循環であり、さらに高次元の精神の活動まで司っています。 心は血脈を主る 心は血を全身に循環させる 心は胸中をめぐる宗気と共に血を全身の隅々に行きわたらせます。 この働きにより、すべとの…
春に多い不安を伴う不眠「天王補心丸」
春は不眠の季節 「春眠暁を覚えず」といいますが 実は春という季節は意外と眠れなくて悩む方も多い季節なんです。 中医学の考え方では 春というのは、五行説の中で肝に当てはまります。 肝と春 冬の寒さに耐えた植物…
イライラや怒りと「肝」の関係
昔から、イライラすると「肝臓」が悪いんじゃない? と言っていませんでしたか? それも中医学の考え方が日本に定着したものなんですね。 さらにそれが進行するとどうなるのかを紐解いてみます。 イライラや怒りで「肝」に「火」が起…
ストレスと「肝」の働きの関係
「肝」とストレスは大きく関係しています。 ストレスが積み重なると「肝」の働きに異常が生じて様々な影響が出てしまいます。 ☆精神的な緊張が肝の働きを妨害 気の流れを調節しているのが、中医学でいう「肝」です。 …
中医学から見た「肝」
肝の主な働きは全身の気の運行、精神・情緒の安定、血の貯蔵 さらに筋・目の生理機能を維持することです。 肝は疏泄を主る (かんはそせつをつかさどる) 肝は全身の気を運行させ、さらに精神状態を安定させます。 ①…
燥邪
燥邪の特徴 乾燥する 乾燥の最大の特徴は乾燥です。 自然界が乾燥する時期や乾燥した地域で発生します。 日本では秋の終わりから冬にかけてよく見られます。 具体的には、口、唇、鼻、皮膚の乾き、口渇、大便乾燥などの症状が現れま…
暑邪
暑邪の特徴 暑邪は熱邪に非常に近い性質を持ちます。 熱性がある 暑邪は真夏の暑い日など特定の時期にしか現れない 具体的には日射病、熱射病などが 高熱、口が渇く、もうろうとする、全身の痙攣など 開泄(発散)する 熱邪と同様…