昔から、イライラすると「肝臓」が悪いんじゃない?
と言っていませんでしたか?
それも中医学の考え方が日本に定着したものなんですね。
さらにそれが進行するとどうなるのかを紐解いてみます。
イライラや怒りで「肝」に「火」が起き、体調を脅かす。
抑うつ感、イライラ、怒りなどにさらされると「肝」が熱を持ち
炎のように燃えだします。
この炎を中医学では「火」といい、津液を消耗して乾燥や皮膚の激しい痒みを作る原因となります。
「火」が「肺・胃・心」に移ると、それぞれの臓器で津液を消耗し
「肺」では空咳や黄色い痰、「胃」では胃痛や胸やけ、「心」では不眠、不安などの乾燥症状を作ります。
五行のでいうと「肝」は胃腸と関係が深い「脾」の勢いを調整する立場にあります。
ところが、「肝」のバランスが崩れると、「脾」を抑えすぎいじめてしまう事になります。
ストレスで食欲がなくなったり、下痢や腹痛になる状態がこれです。
この他、「肝」は情緒や感情の調節や筋肉の働きを調節する働きも担っています。
緊張したり、興奮したとき、筋肉がピクピクと痙攣するのはこのためです。