構成生薬
当帰・芍薬・川芎・地黄…(四物湯)
黄連・黄柏・黄ゴン・山梔子…(黄連解毒湯)
「四物湯」と「黄連解毒湯」の合方です。
効能・効果
体力中等度で皮膚はカサカサして色艶がなく、のぼせるものの次の諸症:湿疹、皮膚炎、月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症
このタイプの方は午前中疲れているわけではないが、仕事や身体を動かして、午後あるいは夕方から疲れてきます。
疲れてくると、手足の裏がほてり、肌の色つやも悪くなり、精神的に興奮しやすく落ち着きがなくなることが多いです。
特徴
温清飲は「血虚血熱」の症の方を清熱瀉火、解毒、涼血・化湿、補血、活血して改善する方剤となっています。
血虚血熱
肌の色つやが悪く、目がかすむ、手足のしびれなど(血虚)に伴って、のぼせ、イライラ、口渇、目の充血、発疹など(血熱)をきたします。
また、逆に慢性の炎症や出血および脳の充血や自律神経の興奮(血熱)に全身栄養不良状態(血虚)を伴う病態です。
四物湯と黄連解毒湯
四物湯は滋養強壮、血液の循環を改善し、月経を調整し、鎮痛、鎮静などに働き、身体を温めたり、肌をしっとりさせます。
黄連解毒湯は消炎、解熱、鎮静、止血、利胆、降圧などの作用があり、身体を冷やし熱感や炎症をとります。
合邦することで、それぞれの寒熱が緩和され、長期連用しても安心な処方となっています。
皮膚炎症に
一般には炎症が慢性化して皮膚の乾燥、落屑などの症状や栄養不良状態が随伴した場合に適しています。